【お知らせ】塾専用HP作成サービス
こんにちは、「chotto」の開発と運営をしているタカフミです。
学習塾を運営されている方からよく聞かれる質問にこんなものがあります。
「教室のホームページを持っているのにアクセスもなくて、あまり問合せが来ないけどどうしたらいいですか?」
ホームページが検索にヒットされやすくなる方法には色々とあるのですが、僕がみなさんにおすすめしているのが「ロングテール戦略」というものです。
この記事では初めてロングテール戦略という言葉を聞いた方にも分かるように、ロングテール戦略のメリットやデメリット、検索キーワードの見つけ方などを詳しく解説していきます!
目次
ロングテール戦略ってなに?
ロングテール戦略とは検索キーワードを横軸、検索数を縦軸にとった場合に検索数が少ないキーワードを狙ってコンテンツを作っていく(ページを作成していく)戦略のことです。
図を見るとわかるように、恐竜の長い尻尾の部分さすことからロングテールと呼ばれていたりします。
コンテンツ作成した効果が短期間で出やすい
検索数が少ないキーワードを狙ってコンテンツを作るというと、「どうせなら多くの人に見て貰えるように検索数の多いキーワードにしたほうがいいと思うんだけど…」と思われる人もいるかと思います。
たしかに、せっかく頑張ってコンテンツを作ったのに月に30回しか検索されないキーワードだったら、なんだかなーと思ってしまいますよね。
こんな感じで一見すると検索数が多いキーワードにしたほうが良いかと思うのですが、そういったキーワードは他にも狙っているライバルが沢山いるのでおすすめできないのが正直なところです。
たとえば、「学習塾」というキーワードで月間の検索数を調べると4万500回検索されていることがわかります。
これだけ多くの検索数があるので、どの学習塾も自分のホームページが上位に表示されるようにお金も時間もかけて必死になってやっています。
実際に検索してみると分かるのですが、「学習塾」と検索してみると誰もが知っている大手学習塾や塾をまとめたポータルサイトなどが上位にでてきます。
とてもじゃないですが、個人や小規模の塾がこのような相手を戦うのは大変です。さらには、検索数の多いキーワードで上位を狙ったところで結果を出すのには時間がかかりますし、最悪の場合には結果が出ないことだってあります。
一方で「学習塾 平塚」というキーワードで月間の検索数を調べてみると、90回しか検索されていないことが分かります。
大手学習塾などはこのような検索数の少ないキーワードは鼻から相手にしないので、このようなキーワードを狙っていくことがとても重要になってきます。
検索数も少ないのでライバルがあまりいないため、キーワードに合わせたコンテンツを作った場合にも短期間で検索の上位ににヒットしやすくなります。
入塾見込みの高い人にアプローチできる
検索数が多い「学習塾」というキーワードを検索したユーザーの意図を想像してみると次のようなものが考えられるかと思います。
- 学習塾に子供を通わせたい
- 学習塾を開業したい
- 学習塾のホームページを作りたい
- 学習塾の口コミを調べたい
少し挙げた程度ですが、「学習塾」というキーワードだけだと範囲が広すぎてユーザーがどんな意図で検索したのか想像するのが難しいですよね。
一方で「学習塾 平塚」の場合だったらどうでしょうか。
- 平塚にある学習塾に子供を通わせたい
- 平塚にある学習塾を調べたい
といったように、「学習塾」というキーワードと比べてみると少なくとも平塚エリアにある学習塾を調べたいという検索ユーザーの意図が想像しやすいため入塾見込みの高いユーザーにアプローチしやすくなるというメリットがあります。
たくさんページをつくらないといけないので正直しんどい
ロングテール戦略のいい面ばかりお話していてもあれなので、大変な面についても正直にお話したいと思います。
ロングテール戦略は月間の検索数が少ないキーワードを対象にしてコンテンツを作るがゆえに、1記事(コンテンツ)あたりのアクセス数は多くありません。
なので、仮に1記事あたり平均して月に20回アクセスある場合、月間で2000アクセス欲しい場合には最低でも100記事(2000/20=100)が必要になります。アクセス数が多ければ良いと言うことではありませんが、母数が大きいにこしたことはありません。
ホームページ全体で一定の効果が出てくるまでにページを沢山つくる必要があるため、そのあたりが最初はしんどいと思います。
記事を更新していっても手応がないので、挫けそうになりますが続けた人だけにしっかりと結果がついてくるのがロングテール戦略です。
検索キーワードを見つけてみよう
月間の検索数が少ないキーワードをターゲットにしてコンテンツを作ったら良いというのは分かっていただけたところで、キーワードの見つけ方や検索数の調べ方を一緒にやっていきましょう。
メインキーワードを決めよう
ロングテール戦略を進める上で、まずはメインとなるキーワードを決めていきましょう。
先ほどの例のように「学習塾」のような1単語だと検索数が大きすぎるため、「塾 品川区」のように2つ以上の単語を組み合わせたキーワードにすることをおすすめします。
自分の塾の特徴と関連付けて、集客につながるような単語を組みわせていきます。
たとえば、東京の品川区で英語の授業に力を入れている塾であればは次のようなメインキーワードが考えられると思います。
- 「塾 品川区」→ 学習塾 + エリア
- 「塾 中延駅」→ 学習塾 + 駅名
- 「塾 英語」→ 学習塾 + 科目
- 「塾 ●●●高校」→ 学習塾 + 学校名
- 「塾 高校生」→ 学習塾 + 学年
月の検索回数が0回のキーワードを対象にしても仕方がないので、実際の検索回数をツールを使って調べていきます。
無料で調べられるツールはいくつかあるのですが、キーワードによっては結果が出てこなかったり、検索回数が曖昧な場合が多いため、個人的にはラッコツールなどの有料サービスを使うのが良いかと思います。
月千円以下で利用できるので投資だと思って使ってみてください。
無料プランでも利用することはできるのですが、検索回数は取得できないのでいずれかの有料プランを契約するようにしてくださいね。
検索ボリュームをラッコツールで調べる
ラッコツールのトップ画面から検索窓のとなりにある「▼」をクリックして、一覧より「月間検索回数」をクリックします。
フォームに候補となるメインキーワードを箇条書きで入力して「取得」をクリックします。
取得できた「月間検索数」のところを見てみると、「塾 中延駅」は10回、「塾 品川区」は90回となっていてあまり検索されていないことが分かります。
このようなキーワードをメインキーワードにしても、あまり意味がないのでこの2つは除外するようにします。
一方で「塾 英語」は12,100回、「塾 高校生」は8,100回検索されていることが分かります。
メインキーワードのはっきりとした基準はないのですが、最初はおおよそ1万回ほど検索されているキーワードにするのがいいかと思います。
ここでは検索回数がより多く、英語に力を入れている塾ということもあって「塾 英語」をメインキーワードとすることにします。
ロングテールキーワードを見つけよう
メインキーワードが決まったので、つぎはメインキーワードに関連するロングテールキーワードを見つけていきましょう。
メインキーワードである「塾 英語」に関連する検索キーワードを自分で考えてみてもいいのですが、思いつくのも大変ですし偏りが出てしまうのでラッコツールで提供されている「サジェストキーワード」機能を使っていきます。
メニューから「サジェストキーワード」をクリックします。
検索窓に「塾 英語」と入力して検索アイコンをクリックします。
「塾 英語」と組み合わせて検索されているキーワードが一覧で次のように表示されます。
一覧をよく見ると、「塾 英語講師 バイト」や「塾 英語 アルバイト」のように塾で英語講師として働きたい人の検索キーワードなども含まれているので、このようなキーワードは除外するようにしましょう。
あくまで、入塾につながるような保護者や生徒が検索していると思われるキーワードに絞るようにしてください。
一覧から自分の教室に関連するキーワードをピックアップして、メモ帳やエクセルなどにどんどんコピペしていきます。
小学生や中学生向けにも英語の授業を提供している場合であれば、「塾 英語 小学生」や「塾 英語 中学生」などのキーワードも候補にいれていくのが良いかと思います。
とにかく少しでも関連するキーワードはリストに追加するようにしてみてください。
サジェスト結果一覧をみて取捨選択した結果、次のようなキーワードの候補が出来上がりました。実際にはもっと候補があったほうが記事が作りやすいかと思うので頑張ってみてください。
- 塾 英語だけ 高校生
- 塾 英語だけ
- 塾 英語 小学生
- 塾 英語 中学生
- 塾 英語 高校生
- 塾 英語 おすすめ
- 塾 英語 アプリ
- 塾 英語 いくら
- 塾 英語 家
- 塾 英語 個別指導
- 塾 英語 私立
- 塾 英語 ネイティブ
- 塾 英語 大学受験
- 塾 英語 授業 進め方
候補のキーワードの検索ボリュームをラッコツールで調べる
ラッコツールのメニューより「月間検索数」をクリックします。
フォームのところに先ほどの候補キーワードを貼り付けて「取得」をクリックします。
そうすると次のように検索キーワード別に月間検索数が表示されます。
検索結果をみると「塾 英語 アプリ」や「塾 英語 ネイティブ」など検索回数が0回のものがあるのが分かるかと思います。このような全く検索されていないキーワードについて記事を書いてもあまり意味がないので、候補から除外するようにしましょう。
一方で「塾 英語 小学生」は1,600回、「塾 英語 大学受験」は720回、「塾 英語だけ 高校生」は140回検索されているのがわかります。
月にそこそこ検索されているこのようなキーワードをロングテールキーワードとして選んで記事を作っていくのがおすすめです。はっきりとした基準はないのですが、月間検索回数が2,000未満のキーワードにするのが良いかと思います。
月間検索回数が少ないほど記事を書いたときに効果が出やすいので、今回は「塾 英語だけ 高校生」について記事を書いていく(コンテンツを作って)流れを説明していきます。
キーワードからどんな情報を知りたいのか考える
ロングテールキーワードが決まったら、次にユーザーがそのキーワードでどんな情報を知りたがっているのかを考えていきます。
シークレットモードでキーワードを検索する
自分でキーワードからユーザーのニーズを色々と考えてもいいのですが、実際にそのキーワードをGoogle検索するのが一番てっとり早いです。
特定のキーワードに対して、上位に表示されているページほど多くのユーザーが訪問していて、しっかり読んでいるページとなるため、検索エンジン的には「そのキーワード(疑問)に対して、正確に答えてくれているページはこれだ」と判断していることが分かります。
なので、実際に検索して上位にどんなページが表示されているのか確認することが大事になります。
検索する際に自分のGoogleアカウントで検索してしまう人がいますが、検索結果に自分の住んでいる地域や年齢、性別、過去の検索履歴などの情報が反映されたものになってしまうため、必ずゲストモードで検索するようにしてください。
実際に「塾 英語だけ 高校生」をシークレットモードで検索してみましょう!
Chromeを起動して右上にある「︙」をクリックして、メニューから「新しいシークレットウィンドウ」をクリックします。
検索窓に「塾 英語だけ 高校生」を入力して検索します。
検索結果を見ると上位に「スポンサー」と表示されているページがいくつかあるのが分かるかと思います。
これらのページは広告枠を買って上位に表示させているページなので、「スポンサー」がついていない上位の記事を参考にするようにしてください。
上位記事を参考にして内容を考える
上位の記事を見てみると次のような情報をユーザーが知りたがっているということが分かります。
- 英語だけ塾で学ぶのはアリなのか?
- 英語だけ塾に通うメリットを知りたい
- 英語を学ぶのにおすすめの塾を知りたい
さらに、上記の中から「英語だけ塾で学ぶのがアリなのか」という記事を実際に見ると次のようなコンテンツで記事が作られているのが分かります。
- 塾で英語だけ学ぶのはアリなのか?
- 大学受験での英語の重要性
- 英語だけ塾で学ぶメリットとデメリット
- どんな人におすすめできるか
この内容を踏まえて、「こんな情報があったらいいのに」と思うような内容や、自分ならもっと詳しく書ける部分を見つけて、より情報量の多いコンテンツ(記事)を作成していくようにしましょう。
記事のタイトルを決めよう
色々と調べた結果、「英語だけ塾で学ぶことに悩んでいる人」に対して全然大丈夫ですよということが伝わるような記事を書くことになったとしましょう。
次に記事のタイトルを考えていくのですがいくつか注意点があるので、そちらについてもご紹介したいと思います。
記事のタイトルはキーワード順にしよう
「塾 英語だけ 高校生」というキーワードの記事タイトルとして、次のようなタイトルを付けてしまう場合がありますが、これはあまりよくないです。
- 英語だけ高校生が塾で学ぶのは大丈夫?
- 塾で高校生が英語だけ学ぶのはアリ?
ちゃんと各キーワードがタイトルに含まれているので問題ないように思いますが、キーワードが出てくる順番が違うことがわかりますよね。
「①塾 ②英語だけ ③高校生」というキーワードにたいして、
- 英語だけ高校生が塾で学ぶのは大丈夫? ▶ ② > ③ > ①
- 塾で高校生が英語だけ学ぶのはアリ? ▶ ① > ③ > ②
キーワード通りであれば「① > ② > ③」の順番にしないといけないのに、どちらのタイトルも順番が異なっているのがわかりますよね。
なので、順番通りを意識した次のようなタイトルにするようにしてください。
- 塾で英語だけ高校生が学ぶのは大丈夫? ▶ ① > ② > ③
タイトルだけで疑問への答えが分かるようにしよう
ネット検索をしているとよく次のような感じのページタイトルを見ることが多くありませんか。
- 今一番おすすめの医学部予備校は◯◯◯予備校!(伏せ字)
- 英語の基礎が徹底的に鍛えられるおすすめの参考書はこれ。
- オンライン予備校だけで大学受験は乗り越えられるのか?
どのタイトルも疑問については書かれていますが、肝心の答えについてはリンクをクリックして記事を読んでみるまでわかりませんよね。
たしかに、一部を伏せ字にしたり、疑問形で終わらせることで「どんな内容なんだろう?」と疑問に思ってユーザーの興味を引きたくなる気持ちは分かるのですが、このようなタイトルの付け方はあまりよくないと言われています。
検索する側の立場になればわかるのですが、自分の知りたい答えが書いてあると思ってページを見たのに答えが書いてなくて困ったり、自分が知りたかった情報とは違うことが書いていたりすると不便ですよね…。
そこで、記事のタイトルに答えも含めることでユーザーのフラストレーションを減らして、その情報を知りたいユーザーにしっかりとページを見てもらいやすくなります。
これまでに挙げた例で言うと次のような感じになります。
- 塾で英語だけ高校生が学ぶのは大丈夫? ▶ 塾で英語だけ高校生が学ぶのは全然大丈夫!
- 今一番おすすめの医学部予備校は◯◯◯予備校!▶ 今一番おすすめの医学部予備校はABC予備校!
- 英語の基礎が徹底的に鍛えられるおすすめの参考書はこれ ▶ 英語の基礎が徹底的に鍛えられるおすすめの参考書は「英語ABC基礎」
- オンライン予備校だけで大学受験は乗り越えられるのか? ▶ オンライン予備校だけで大学受験は乗り越えられます。
本文の見出しも分かりやすいものにしよう
記事の本文に使う「h2、h3、h4」などの見出しについても、見出しをみただけで記事全体の内容が分かるようにしてあげましょう。
たとえば、以下のような見出しの場合はどうでしょう
- オンライン予備校だけで大学受験は乗り越えられます。
- 乗り越えられる理由
- メリット
- デメリット
- 平均費用
上記のような見出しでも「理由やメリット、費用について紹介されているんだろうな」というなんとなくの雰囲気はわかりますが、見出し名を変えたり、さらに小見出しを追加して分かりやすい形にするのが良いかと思います。
たとえば、次のような感じです。
- オンライン予備校だけで大学受験は乗り越えられます。
- デジタルを駆使したきめ細かいサポートがあるので大丈夫
- メリット
- 通学時間がいらないので、勉強時間が増やせる
- オンラインで受講できるので授業料が安い
- 他の塾との併用がしやすい
- デメリット
- 毎回違う先生になってしまう場合がある
- 自習室などが利用できない
- 平均費用は1コマあたり◯◯◯円
こちらの見出しのほうがより具体的で、目次を見ただけでどんな情報があるのか一目でわかりますよね。ここまで詳しく書かれているほうがユーザーも興味のあるセクションにすぐに移動できるので便利ですよね。
見出しを作る時にはユーザー目線になって、どうしたら分かりやすい見出しになるか考えてみてください!
関連するページに内部リンクを設置しよう
ある程度記事が出来てきたら関連する記事同士で内部リンクを設置するようにしましょう。
たとえば、「塾で英語だけ高校生が学ぶのは全然大丈夫!」という記事の場合であれば、それとは別軸で作成した「塾で英語だけ学ぶ高校生におすすめの参考書は「ABC基礎解説」です」といった記事に対して以下のようなリンクを設置するイメージです。
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文章略・・・・
いくら塾で英語だけ学ぶのが大丈夫といっても、少し不安に思いますよね。
そんな人におすすめの参考書について以下の記事で紹介しているので、参考にしてみてください。
「塾で英語だけ学ぶ高校生におすすめの参考書は「ABC基礎解説」です」を詳しく見る>
以下、文章略・・・
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このようにすることで、「塾 英語だけ 高校生」というキーワードでやってきたユーザーに対して関連する記事を紹介できるため、ホームページの回遊率が上がってSEO的にも良くなります。
少し面倒な作業ですが、記事がある程度まとまった段階で関連記事同士にリンクを設置することを忘れずにやってみてください。
まとめ
ラッコツールなどのツールを使うことで、メインキーワード、ロングテールキーワードなどを簡単に見つけられることが分かったと思います。
ロングテール戦略で記事をコツコツ作成するのは大変な作業ではありますが、続けた人にだけ必ず結果がついてくる戦略であることも間違いありません。
常にユーザーにとって見やすく、分かりやすいコンテンツを心がけながら頑張ってみてください。