塾の生徒集めは開業時で決まる!集客・分析・改善方法を知っておこう

塾は生徒数により収益が変化します。
開業時に生徒をどれだけ確保できるかは、塾の運営に大きな影響を与えます。
そのため生徒集めは、塾がオープンするまでにある程度行っておく必要があるでしょう。

とはいえ、どうすれば効果的な生徒集めができるのでしょうか?
最も大切なことは、できるだけ早めに適切な方法を身につけて積極的な宣伝活動を行うことです。
そうすれば、後は宣伝方法を定期的に分析・改善すればスムーズな生徒集めにつながるでしょう。

塾の開業時にできる生徒集めの方法と、継続して生徒を呼び込むために必要な知識をご紹介します。

塾の開業時にできる生徒集めのテクニック

塾の生徒集めは、開業時とその後ではやり方が微妙に異なります。
まずは開業時にできる生徒集めのテクニックをご紹介します。

最初に看板を設置する

塾の開業作業に取りかかり始めたら、教室が開いていなくても看板を出しましょう。
看板を出しておけば、塾のターゲット層やその保護者に存在をアピールできます。
看板と合わせてのぼりやメモでオープンする日をアピールすれば、より効果的です。

教室が工事中でも、塾の看板があれば、ターゲット層の学生や保護者の印象に残れます。
開業前から1日でも早く出しておけば、その分認知してもらいやすくなります。

生徒集めに必要なのは、塾の存在を知ってもらうことです。
看板は、ただ外に出しておくだけで塾をアピールできる、優秀な宣伝道具といえます。

ホームページ・ブログを開設する

看板と同じくらい、またはより早く立ち上げるべきなのが、ホームページやブログです。
顧客である入塾希望者やその保護者は、塾を探すときに検索エンジンにキーワードを入れ、表示されたホームページやブログを閲覧しながら入塾を検討します。
生徒集めには、ホームページやブログの開設は欠かせない要素です。

ネット上で顧客の目に留まるには、検索エンジンに高い評価をもらい、上位に表示してもらう必要があります。
評価には時間が必要なため、塾を開業してから公開しても間に合いません。
ホームページやブログは、できるだけ早く公開しましょう。

SNSを活用する

ホームページやブログと同じく有効なのが、SNSです。
近年、若い人を中心に、SNSを利用して調べ物をする人が増えています。
LINEやInstagramなどの公式アカウントを取得し活用する予定なら、ホームページやブログと同じ時期に活用し始めるとよいでしょう。

定期的にSNSで勉強に役立つ情報や塾の開業準備の様子をアップすれば、フォロワー数を増やせます。
SNSはフォロワー数の多いアカウントほど注目されるため、生徒集めにも役立ちます。
より手広く宣伝したいなら、ホームページやブログだけでなく、SNSの利用も検討しましょう。

折込チラシやポスティングを活用する

塾の宣伝で昔から行われているのが、新聞の折込チラシやポスティングです。
ネットやSNSを使わない人の目にも留まることから、幅広い年齢層や世帯にアピールできます。
不特定多数の人に塾の存在を知ってもらえば、生徒を確保できるチャンスを広げられるでしょう。

折込チラシやポスティングを使うときは、塾の周辺など条件を絞って活用するのがポイントです。
塾周辺に住んでいる学生や保護者にアピールすれば、通いやすさから入塾を検討してもらえる可能性が高くなります。

ホームページなど、ネットを介した宣伝方法だけでなく、昔ながらの方法も並行して行うと、より効果を高められます。
塾の宣伝は、複数の方法を採用しましょう。

開業後に生徒集めがうまくいかない原因

開業時の生徒募集は、これまで解説した方法を地道にやれば自然と生徒を集められるようになります。
しかし、同じ方法を取ってもうまくいかないケースも。
うまくいかない場合、生徒集めに問題があるかもしれません。
開業後に生徒集めがうまくいかない原因を解説します。

指導力に問題がある

塾の評価と集客の決め手は授業内容や講師の指導力です。
授業や指導に問題があれば、どんなに宣伝や集客をしても意味がありません。

【授業や指導力によくある問題】

  • 授業が分かりにくい
  • 授業がつまらない
  • 講師が生徒のやる気を引き出せない

これらの原因が単独または複数発生していると、生徒はやめていきます。
心当たりがあるなら、授業内容や指導の見直しを行いましょう。
また、生徒とのコミュニケーションがきちんととれているかもチェックしてください。

授業や指導に問題がない場合でも、ほかの塾との違いを明確に提示できないと、他塾に顧客が流れていくことがあります。
生徒一人ひとりに合わせた授業や、細やかな指導は、塾の特徴としてはありふれています。

別のキャッチフレーズやアピールを考えなくてはなりません。
塾の特徴を見いだせないときは、自分の塾が持つ強みを改めて理解する必要があります。

口コミ評価が低い

口コミ評価が低いのも、集客がうまくいかない原因です。
改善には具体的に「偏差値を大幅に上昇させた」「面白い先生がいる」など、顧客の印象に残る評価をもらえるよう行動しなくてはなりません。
口コミでも、塾の強みや内容・指導力が要求されます。

また、退塾者が多いと、悪い口コミが広まり評価が低下します。
特に、成績が上がらない・授業や指導の不満などは塾の評価としては致命的です。
このような評価が多いと、当然生徒集めはうまくいかなくなります。

よい口コミがあっても、悪い口コミが広まっては意味がありません。
生徒や保護者とこまめにコミュニケーションをとる・講師が複数いるなら情報共有をきちんと行うなどの対策が必要です。
まれに根も葉もないうわさが広まっているケースもあるため、それもあわせてチェックしましょう。

生徒集めの方法に問題がある

これまで解説した原因に当てはまらない場合、集客方法が問題である可能性が考えられます。
ホームページやSNSに改善点がある場合や、誤った勧誘方法で生徒を逃がしているなどがよくある原因です。

塾ごとに問題点が異なるため、あてはまる場合は集客方法を見直す必要があります。
バランスよく集客しているか・集客にかまけるあまりほかの要素をおろそかにしていないか確認しましょう。

塾の開業後にできる生徒集めの分析方法

塾の開業後、生徒集めがうまくいかないときは、状況分析から取りかかりましょう。
宣伝や集客の分析は、開業時から継続して行っておくとよいデータを得られます。
分析と管理の仕方をご紹介しますので、参考としてお役立てください。

生徒目標数を設定する

まず、開業時や生徒数が少ないときは、目標生徒数を設定するところから始めましょう。
塾のキャパシティに沿って設定してください。
規模にもよりますが、大体4~5人が目安です。
目標を決定したら、達成できるよう集客を開始します。

効果を測定・分析する

集客を開始したら、効果測定を定期的に行ってください。
ホームページやブログなら、1日のアクセス数や問い合わせ数を記録します。
その後、記録した内容が生徒の入塾につながったかをチェックし、結果を分析します。

効果測定と分析の際、肌感覚ではなく、数字として管理しましょう。
ただ問い合わせや入塾が増えた気がするだけで満足していると、問題の解決につながりません。

数字を確認し、効果の出た宣伝方法はどれか把握します。
そのうえで、効果のあった宣伝に絞り込むか、低い宣伝を引き上げるかを検討・決定しましょう。

既存の顧客と見込み客の管理を行う

塾の宣伝が成功すると、資料請求や問い合わせの数が増えます。
しかし、すべてが入塾につながるわけではありません。
タイミングが合わず、入塾につながらなかった顧客も出てきます。
このような顧客は放置せず、見込み客として管理しましょう。

見込み客は、時期を変えて宣伝・営業すると入塾してくれる可能性のある顧客です。
入塾しなかったからとデータを破棄すると、今後のチャンスも捨ててしまいます。
見込み客の情報はきちんと管理し、タイミングを見て営業をかけましょう。

生徒集めがうまくいかないときに効果的な改善方法

生徒集めがうまくいかない原因や効果の低い方法が見つかったら、具体的な改善策を取りましょう。
塾の宣伝方法の中でも、効果的かつ具体的な方法をご紹介します。

授業や指導に問題がないか確認・改善する

授業内容や指導に問題があると、どんな宣伝方法でも効果は得られません。
内容や指導に問題が発生しているなら、最優先で改善しましょう。

分かりやすい授業や指導は当然ですが、生徒のやる気を引き出す方法を考えるのも大切です。
生徒の状態をよく見て、勉強に取り組むきっかけや成功体験を積めるよう指導してください。
簡潔な指導をする・生徒をほめるとき明確な部分を取り上げるなどでも十分効果があります。

講師と生徒が信頼関係を築けるよう、教室の美化や備品レイアウトを工夫して、変化にすぐ気が付ける環境づくりも有効です。
季節の飾りつけや送迎時の見送りなど、生徒や保護者とコミュニケーションできる状況を作り出すのもよいでしょう。

ホームページやブログのSEO対策を見直す

授業や指導に問題がない場合、ホームページなどのSEO対策が不十分である可能性が考えられます。
検索エンジンの評価が低いと、ネット上のコンテンツを作っても顧客の目に留まりません。
せっかくの宣伝効果が半減してしまうため、SEO対策は入念に行いましょう。
顧客がよく検索するキーワードをホームページ内に含めるだけでも、十分効果があります。

また、SNSを利用するなら、ハッシュタグなどを活用し、塾の情報を求めている人とつながりやすい状況を作りましょう。
採用している宣伝方法に合わせた対策を取ってください。

よい口コミを増やせる対策をする

これまでの活動を正しく行えれば、口コミも自然とよいものが集まります。
ほかの対策に加え、自習室を用意したり、生徒の質問にきちんと向き合ったりなど、勉強しやすい環境を整えましょう。
生徒が勉強に前向きに取り組めるようになれば、保護者からの評価も高められます。

生徒からの評価を高めたいなら、コミュニケーションに力を入れましょう。
話が面白い・優しい講師は評価が高いです。
こまめに生徒と交流を取ってください。

生徒集めがしやすい時期を見逃さない

塾は、中間・期末テスト中やその後・入学・進級シーズンに集客しやすくなります。
集客シーズンに合わせて、塾の開業や宣伝を行うのも、生徒集めに有効な方法です。

時期に合わせて体験入塾や、入塾にかかる費用や安くなるキャンペーンなどを実施しましょう。
開業やキャンペーンは、顧客が多くなるタイミングも考慮しながら、計画的に行動・実施してください。

塾の生徒集めには開業時からのシステム利用が有効

塾の開業から生徒を集め、スムーズに経営を進めるには、開業前から行動しなくてはなりません。
ホームページやブログの作成も、そのひとつです。
しかし、開業に必要な手続きをこなしながらホームページやブログを作るのはとても大変です。

開業手続きをこなしつつ、効率的に宣伝活動するには、ツールの利用も検討しましょう。

chotto」は、塾のホームページ作成に特化したサービスで、ホームページ作成のノウハウがそのままテンプレート化されています。

必要な情報をツールに従って入力するだけで、シンプルかつ見やすいサイトの作成が可能です。
効率的かつスムーズに生徒集めをしたいなら、ぜひ「chotto」をご利用ください。

まとめ

塾の開業をスムーズに進めるには、開業前からの宣伝活動が重要です。
生徒集めは、開業前から取りかかりましょう。

開業後、生徒の集まりが悪いときには、何らかの原因があります。
宣伝方法や指導内容などを見直し、原因を突き止めたうえで対策を講じてください。